私の旅は、カメラとご飯でできています。
どちらが欠けても物足りない。
だから鎌倉に行くと決めたときも、大仏や鶴岡八幡宮、江ノ電の走る海沿いや江ノ島の景色と同じくらい、その土地で何を食べるかを楽しみにしていました。


ただ、この日は鎌倉駅周辺で食事をせず、江ノ島の生しらす丼と、大船(鎌倉市)の地元の人で賑わう和食料理屋を選びました。
美味しそうな店はいくつもあったのに、どこもピンとこない。お腹を満たすだけでなく、もう少し食と向き合える時間と空間で食べたい。
そんなわがままを言っているうちに、一日が終わってしまったのです。
そして、翌日。
改めて鎌倉駅周辺を散策していると「肉とワイン みなもと」の看板が。
「今日行かなかったら変な後悔だけが残る気がする」
そんな直感から、2日目にしてやっと鎌倉で食事をとることにしました。

お店の中は、身構えるような高級感とはまた違った、落ち着いた空間でした。ほっと一息できるイメージでしょうか。
手書きの黒板には、その日の料理が並んでいます。ジビエや鎌倉野菜を軸に書き換えられていく料理たち。読んでいるだけで、期待がさらに高まりました。




真夏に、冷えた白ワインと旬の果実のカプレーゼ(この日は白桃)。そして、旬の「鎌倉野菜」を使ったフリット、ラムハツのグリルと続きます。
あぁ、料理が丁寧だなぁ。
そんな第一印象でした。
美味しそうな料理を残しておきたいから、撮影する。でも、それだけではもったいない。
撮ろうとカメラを構えると、ただ食べていたら見過ごしていた細部に目がいくのです。色の重なりや、ふりかけられたスパイスのひと粒。そして集中しているからこそ、香りまで感じ始めます。


桜肉のカルパッチョは、カルパッチョと言いつつもメインディッシュと呼べるくらいの存在感。


そして、メインの「鹿肉のロースト」と「猪とクレソンのペペロンチーノ」。
ジビエの美味しさを再確認させてくれる料理の数々でしたね。
運ばれてくる一皿は、どれも期待以上でした。料理の美味しさはもちろん、話し方や気づかい、そしてお店の空気感、どれも大満足な時間となりました。
目の前の一皿だけでなく、この空間で過ごす時間ごと楽しんでもらえたら良いなと思います。

前日に一度は見送った店に、翌日わざわざ会いに行く。
そんな遠回りをしてまで確かめたかった一皿は、期待のずっと先にありました。料理を食べるごとに、何度も「やっぱり来てよかった」と思ったのを覚えています。
── この日の一軒 ──
店名:肉とワイン みなもと(鎌倉)
ジビエ、鎌倉野菜を使った料理を楽しめるお店。席数が多くないので、予約がおすすめです。お得なコースもあるので、初めての方も入りやすいと思います。最新情報は、公式ページより。










